経理で本当に大変なのは、入力じゃなくて確認だった

決算書類を税理士さんに出したあと、1週間くらい、メールが来ます。
「この支払い、内容は何ですか」
「これ、先月と同じものが2回入っていませんか」
「この科目、去年と違いますが理由はありますか」
修正のお願い、という形で来ます。でも実際に来ているのは質問です。それが数日にわたって続きます。
これは他社の話ではありません。弊社、山崎メディアミックスの話です。
私たちは経理の入力を自社でやっています。税理士さんには決算だけをお願いしている。だから決算書類を出したあとに、まとめて質問が来る。1年分をさかのぼって、何ヶ月も前の伝票について「これは何ですか」と聞かれる。
答えるほうは、当然すぐには思い出せません。通帳を見返し、請求書の束をめくり、メールを検索する。1件あたり10分で済めばいいほうです。
そしてこの作業は、決算の締切と同時に来ます。一番忙しいときに、一番思い出しにくいことを聞かれる。
私は20年以上この会社をやってきて、毎年これをやっています。そのうえで、今年はっきり分かったことがあります。
経理で本当に大変なのは、入力じゃない。確認だった。
入力は、実はもう大変ではなくなっている
誤解のないように書きます。入力そのものは、昔よりずっと楽になりました。
通帳のデータは連携で取れます。クレジットカードの明細も自動で入ります。領収書は写真を撮れば読み取ってくれる。会計ソフトはどれもよくできていて、10年前とは比べものになりません。
だから「経理が大変」という相談を受けると、多くの人はソフトの話をします。「もっといいソフトに変えましょう」「連携を増やしましょう」「スキャナを入れましょう」。
その方向は、間違ってはいません。でも、もう効きにくくなっています。 入力の手間は、すでにかなり削られてしまったからです。残っている大変さは、別のところにあります。
残っているのは、こういう仕事です。
この仕訳、科目は本当にこれで合っているのか
これ、先月も同じものを入れていないか(重複していないか)
金額の桁が1つ違っていないか
前年と比べて、急に増えている・減っているところはないか
期をまたぐものを、今期に入れてしまっていないか
読んでいただくと分かると思いますが、どれも「入力する」作業ではありません。「確認する」作業です。
そして確認は、自動化から一番遠いところに残りました。理由は単純で、合っているかどうかを判断するには、その会社のことを知っている必要があるからです。
なぜ確認だけが、誰にも頼めないのか
ここが、中小企業にとって一番きついところです。
入力の確認は、税理士さんに頼めそうな気がします。実際、税理士さんはその道のプロです。でも、顧問契約を結んでいないと、この確認はやってもらえないのが現状です。
批判ではありません。構造の話です。
決算だけをお願いする契約は、決算書と申告書を作る契約です。日々の仕訳が1件ずつ正しいかを、期中に見てもらう契約ではありません。だから、間違いが見つかるのは決算のときになる。気づくのが一番遅いタイミングになるように、契約が組まれているわけです。
そして、期中も見てもらう顧問契約にすると、当然その分の顧問料がかかります。月々の固定費です。
従業員10人から30人くらいの会社にとって、この選択はけっこう重いものだと思います。
顧問契約を結ぶ → 毎月の固定費が増える
決算だけにする → 間違いに決算まで気づけない
どちらを選んでも、何かを諦めることになります。多くの会社が後者を選んでいて、私たちもそうしてきました。だから毎年、質問責めの1週間が来る。
さらに言うと、経理を1人で回している会社ほどこれが効きます。経理担当者が1人(社長の奥様や、パートの方1人ということも多いはずです)だと、社内に確認してくれる人がいません。 入力した人が自分で確認することになる。自分の間違いは、自分では見つけにくい。これは能力の問題ではなく、誰でもそうです。
つまり、多くの中小企業では「確認する人がいない」状態が普通になっています。
ここを1回だけ、自分で確かめてみてください
商品の話に行く前に、YMMに頼まなくてもできることを1つ書きます。
今の税理士さんとの契約が、どこまでの契約なのかを一度確かめてみてください。
確かめることは3つだけです。
期中の仕訳を見てもらえる契約になっているか(決算だけの契約か)
なっていない場合、見てもらうといくら増えるか
見てもらう頻度はどれくらいか(毎月か、四半期か)
聞いてみると、思っていたのと違うことがよくあります。「実は範囲に入っていた」ということもありますし、「月々これだけで見られますよ」と言われることもあります。逆に「それは別料金です」と言われるかもしれません。
どの答えでも構いません。大事なのは、今どうなっているかを社長が知っている状態になることです。ここを知らないまま「経理が大変」と言い続けると、打ち手が選べません。
聞いてみて「顧問料を払って見てもらうのが一番いい」という結論になったなら、それが正解です。私たちに相談する必要はありません。ここまでが、この記事で一番お伝えしたかったことです。
それでも確認が残る会社に、AIを置いてきました
そのうえで、私たちが9月から始めたことを書きます。
2026年9月1日に、AI経理というサービスを正式にリリースしました。9月15日現在、ご相談が3件、実際に設置させていただいたのが2社です。
何をするサービスなのか、先に言います。
ソフトを売るサービスではありません。
新しい会計ソフトを入れてもらうわけでも、システムを作るわけでもありません。やることは2つです。
1. その会社の経理のルールを、一緒に言葉にする
お伺いして、実際の伝票と仕訳を一緒に見ます。そして「この会社では、こういうときはこう処理する」というルールを、一緒に言葉にしていきます。
たとえばこういうことです。
ガソリン代は、どの科目に入れているか
得意先との飲食は、いくらまでならどう扱うか
あの取引先からの入金は、どの売上に紐づくか
毎月決まって出ていくもののうち、前払いとして処理するものはどれか
これは会計の一般論ではありません。その会社のやり方です。だから、外から持ってくることができません。社内の人の頭の中にしかない。
多くの場合、経理の方の頭の中にあって、書かれていません。ここを言葉にするのが、このサービスの本体です。
2. そのルールで、AIに確認させる
ルールが言葉になると、AIはそれを基準に見られるようになります。
「この仕訳は、いつものルールと違います」
「これ、3日前に同じ金額・同じ相手で入っています」
「この科目、前年の同じ月には入っていません」
こう言ってくれる相手が、期中にいる状態になります。決算を待たなくてよくなる、ということです。
冒頭に書いた、決算後1週間の質問責め。あれをAIが先に、期中にやってくれる。順番が変わるだけですが、効き方は大きく違います。3日前の伝票について聞かれるのと、8ヶ月前の伝票について聞かれるのとでは、答えるのにかかる時間が全然違うからです。
私たちが「経理をやる」わけではありません
ここは正直に書いておきます。
AI経理は、経理を代行するサービスではありません。 私たちが仕訳を入れるわけではないし、税務の判断をするわけでもありません。私たちは税理士ではないので、そこには立ち入れません。
やるのは、その会社の経理のルールを一緒に言葉にして、AIが確認できる形に置いてくることです。判断するのは、これまでどおり経理の方と社長と、税理士さんです。
AIが担うのは「問答の相手役」の部分だけです。それだけですが、そこが今まで空席だったのだと思います。
効くのは、残業代のところです
このサービスを説明するとき、私は「効率化」という言葉を使わないようにしています。曖昧で、効いたかどうかが分からないからです。
代わりに、どこに効くかを言います。残業代です。
経理の確認作業が発生するのは、多くの場合こういうタイミングです。
月次の締めの数日間
決算の前後
決算書類を出したあとの、修正対応の期間
この期間は、経理の方の時間が確実に伸びます。1人で回している会社だと、代わってくれる人もいません。ここが短くなると、残業代が減ります。
もう1つ、金額には出ませんが大きいものがあります。社長の時間です。質問責めのメールに答えているのは、経理担当者だけではありません。「これは何だったか」を最後に判断するのは社長です。決算の前後に、社長が一番思い出しにくいことを思い出す時間を取られる。これがなくなります。
どちらも、月に何時間かの話です。派手ではありません。でも毎年、毎月、確実に来るものです。
値札
AI経理の設置:55,000円(税込)+交通費
数字だけ置くのは私たちのやり方ではないので、内訳を書きます。
訪問:(要確認)
ルール作りにかける時間:(要確認)
設置後のご相談:(要確認)
対象になる経理の範囲:(要確認)
交通費は、越谷から実費でいただきます。金額は先にお伝えします。
ご相談は無料です。まずお話を伺って、そもそもAIを置く話ではないと思えば、そう申し上げます。顧問契約の範囲を確認したほうが早いケースもありますし、その場合はそう言います。
最後に
経理の話は、社外にあまり出てきません。数字の話なので出しにくいのだと思います。だから「うちだけが大変なのかもしれない」と思っている方が、けっこういらっしゃるように感じます。
そんなことはありません。私たちも、決算のあとに毎年1週間の質問責めを受けています。20年以上やっていてもそうです。
入力を速くする話は、もうだいたい出尽くしました。残っているのは確認のほうです。 そしてそこは、契約の形のせいで空席になりやすい。
まずは、今の契約がどこまでを見てくれる契約なのかを確かめてみてください。そのうえで、確認が社内に残るなら、一度お話を伺わせてください。
株式会社山崎メディアミックス
埼玉県越谷市/映像制作20年以上/AIコンサルティング/VibeCording®によるアプリ開発
お問い合わせ:https://www.ymm2u.com/




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