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AI導入に補助金を使いたいのに、頼める相手が見つからない——その構造の話




この記事で言いたいこと(1行)


「AI導入に補助金を使いたい」と思っても頼める相手が見つかりにくいのは、あなたのせいではなく、制度の構造のせいです。



「補助金、使えますか?」に、正直にお答えします


AI導入の相談で、必ず出るのが「補助金って使えないの?」という話です。中小企業にとって、最後は価格。補助金は強力な味方です。

ただ、はじめに申し上げます。

私たちは補助金の専門家(社労士・中小企業診断士)ではありません。「この補助金が使えます」と断言することはしません。要件は年ごと・公募回ごとに変わり、対象になるかは企業ごとに違うからです。うろ覚えで断定するのは、かえって信用を損ないます。

その上で、知っておくと役に立つ「制度の構造」の話をします。これは判定でも断定でもなく、経営者が知っておいて損のない“業界のしくみ”の話です。



そもそも、中小企業の意思決定は最後は価格で決まる


きれいごとを言うつもりはありません。中小企業がツールやサービスを導入するとき、最後の最後は「いくらか」で決まります。どれだけ良いものでも、予算に合わなければ入れられない。これは経営者なら誰もが知っている現実です。

だからこそ、補助金は強力な味方になります。同じ100万円の投資でも、補助が効けば実質の負担が大きく変わる。「実質いくらになるか」で見ると、それまで手が出なかった取り組みが、急に現実的になることがあります。AI導入のように「効果は分かるけど先行投資が重い」テーマほど、補助金の有無が背中を押すかどうかを左右します。



なぜ「AIに詳しくて、補助金の枠にもいる相手」が少ないのか


ここが、今日いちばんお伝えしたい“構造”の話です。

補助金の中には、ツールを提供する側が「支援事業者」として登録される枠を持つものがあります。そして、この枠に入るには「そのサービスを、すでに販売してきた実績」が求められることが多いのです。

この条件が、静かに効いてきます。すると、枠の中にいるのは、以前からその分野を売ってきた既存のIT事業者が中心になります。長くその商材を扱ってきた会社ほど、枠に入りやすい。裏を返せば、あとから新しく参入した事業者は、実績の積み上げがこれからなので、枠に入りにくいということです。

ところが、AIは比較的新しい分野です。「AIを本業として深く扱ってきた」事業者が、必ずしも古くからの枠の中にいるとは限りません。結果として、「AIに詳しくて、かつ補助金の枠にもいる相手」が、構造的に少なくなってしまう。

つまり、あなたが「AI導入に補助金を使いたいのに、頼める相手が見つからない」と感じているとしたら、それはあなたの探し方が悪いのではありません。制度のしくみ上、そういう相手が最初から少ないのです。ここが分かっているだけでも、無駄に自分を責めずに済みます。



じゃあ、どうすればいいのか


大事なのは、入口を間違えないことです。


  • 補助金ありきで相手を探すより、「何を解決したいか」を先に決める

  • その上で「この取り組みに、使える補助金のケースがあるか」を一緒に調べる

  • 必要なら、社労士・診断士など専門家におつなぎする



私たちにできるのは、この「入口」をお届けすることです。「AIツールの導入で、補助金が使えるケースがあります。要件は公募回ごとに変わるので、一緒に調べて、必要なら専門家におつなぎします」——ここまでは言えます。断定はしません。



YMMのサービスは“売り切り型”もあります!


もうひとつ、構造の話に関わる事実だけをお伝えします。

私たちが扱っているFAQシステム ExpertSYS は、月額でずっと払い続けるタイプではなく、660,000円の売り切り型です(2年目以降の保守は月5万円)。一般論として、月額のサブスクリプションよりも、こうした売り切り型の設備投資のほうが、補助金の対象として考えやすいケースがあります。

ただし——ここは繰り返します——「だから必ず使えます」とは絶対に言いません。対象になるかどうかは、その年の公募要領と、あなたの会社の状況次第です。私たちが言えるのは「相性が出るケースがある」ところまで。最終的な可否は、公募要領と専門家の確認が要ります。この線を越えて安請け合いすることは、私たちの理念に反します。



じゃあ実際、どんな順番で進めればいいのか


具体的な進め方も書いておきます。


  1. まず「何を解決したいか」をはっきりさせる。人手が足りない、技能承継が進まない、問い合わせ対応に時間を取られている——課題を先に。

  2. その課題に、どんなAIの使い方が効くかを一緒に設計する。ここで初めて「どのツール」の話になります。

  3. その取り組みに、使える補助金のケースがあるかを一緒に調べる。あくまで“調べる”であって、“断定”ではありません。

  4. 制度の判定が必要な段階になったら、社労士・中小企業診断士などの専門家におつなぎする。


この順番を守ると、「補助金ありきで振り回される」失敗を避けられます。補助金は目的ではなく、良い取り組みを後押しする道具。順番を逆にしないことが、いちばん大事です。



「実質いくらか」で見ると、景色が変わる


補助金の本当のありがたさは、「実質いくらか」で物事を見られるようになることです。

たとえば、導入費用そのものは同じでも、補助が効くかどうかで、手元から出ていくお金は大きく変わります。「今はまだ早いかな」と見送っていた取り組みが、「実質これくらいなら、やってみようか」に変わる。この“心理的なハードルが下がる”効果が、実は補助金のいちばんの価値だと私たちは考えています。

だからこそ、扱いを間違えてはいけないのです。「補助金が出る前提」で話を進めて、あとから対象外だと分かれば、その計画は根っこから崩れます。がっかりだけでなく、資金繰りの予定も狂う。安請け合いは、いちばん信用を失う行為です。私たちが「ケースがあります」「相性が出ることがあります」という言い方を崩さないのは、この事故を絶対に起こしたくないからです。



私たちにできること、できないこと


最後に、線引きをはっきりさせておきます。

できないこと:補助金が使えるかどうかの判定。要件の断定。金額や締切のうろ覚えでの案内。これらは専門家(社労士・中小企業診断士)の領域であり、私たちは踏み込みません。

できること:あなたの課題に合ったAIの使い方を一緒に設計すること。その取り組みに「使える補助金のケースがあるか」を一緒に調べること。制度の判定が必要になったら、信頼できる専門家におつなぎすること。そして何より、大げさに言わず、正直に「ここまでは言えます」の線を守ること。

この“できること・できないことを正直に言う”という姿勢そのものが、私たちの理念です。誇大な表現で背伸びをしない。それが、長くお付き合いいただくための土台だと思っています。



最後に


補助金は味方です。でも「使える」と安請け合いする相手には、気をつけてください。制度は毎年変わり、必ず公募要領での確認が要るからです。威勢よく「絶対使えます」と言う相手より、「ケースによります、一緒に調べましょう」と言う相手のほうが、結果的に信頼できることが多いはずです。

「うちの取り組みは対象になりうるのか、まず一緒に調べてほしい」——そんな相談から始めていただければと思います。売り込みはしません。まずは、あなたの会社の課題をうかがうところからです。



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