AIの本質を理解すれば、社員全員がアプリ開発者になれる時代
- 清彦 山崎
- 8月12日
- 読了時間: 5分

📸 登場人物: 音恩龍馬(ねおん・りょうま)/YMM_AI代表・カリスマ社長 越ヶ谷さくら(こしがや・さくら)/YMM新入社員・AIアシスタント
音恩社長、AIって新しいビジネスを考えてくれないんですか?

🌸越ヶ谷さくら
音恩社長、最近AIに『新しいビジネスアイデアを考えて』ってお願いしてみたんですけど、どこかで聞いたことあるような提案ばかりで...。AIって創造的じゃないんですか?
さくらちゃん、良い気づきだね!実はそれがAIの本質を理解する第一歩なんだよ

🎩 音恩龍馬社長

えっ、どういうことですか?
AIは『過去の叡智の平均値』を教えてくれる存在なんだ。つまり、これまでに人類が蓄積してきた知識やパターンから、最も確率の高い答えを導き出しているんだよ

AIは魔法の杖ではなく、あなたの能力を増幅させる道具

じゃあ、AIに期待しすぎていたってことですか?
いや、むしろ逆だよ。AIの特性を理解すれば、もっと効果的に活用できる。重要なのは、AIは『新しい能力を与えてくれる』のではなく、『あなたが持っている能力を増幅させる』ツールだということなんだ


私の能力を増幅...?
そう。例えば、さくらちゃんが業務改善のアイデアを持っているとする。そのアイデアを形にするのに、以前ならプログラマーに依頼して何週間もかかっていた。でも今は、AIを使えば数時間でアプリ化できる。これは新しい能力じゃなくて、さくらちゃんの問題解決能力が100倍速で実現できるようになったということなんだ

不便をあえて活かす?回覧板アプリが教えてくれたこと

なるほど!でも社長、効率化って言うと、全部自動化すればいいんじゃないですか?
実は、YMMで100以上のアプリ開発をしてきて分かったことがあるんだ。時には『あえて不便を残す』という発想も大切なんだよ


えー!不便を残すんですか?それって逆行してません?
例えば、最近作った『回覧板アプリ』の話をしよう。普通なら一斉配信で済ませるところを、あえて一人ずつOKを出すと次の人に送られるシステムにしたんだ


それって...めんどくさくないですか?
一見そう思うよね。でも、このシステムのおかげで『確実に全員が内容を確認した』ことが保証される。さらに、順番に回ることで責任感も生まれる。デジタル化しつつも、アナログの良さを残したんだ

複数分野の知識を統合する力が、AIプロンプトの質を決める

確かに...単純に効率化すればいいってものじゃないんですね
そうなんだ。こういう発想ができるようになるには、一つの専門知識だけじゃダメ。複数の分野の知識や経験を大胆に組み合わせる必要があるんだよ


複数の分野って、例えばどんな組み合わせですか?
回覧板アプリの例で言えば、『ITの効率性』と『日本の伝統的なコミュニケーション文化』を組み合わせた。他にも、経理の知識と心理学を組み合わせて『楽しく節約できる家計簿アプリ』を作ったり、営業ノウハウと行動経済学を融合させて『成約率を上げる商談記録アプリ』を開発したり

あなたの中に眠る創造性を、AIが形にしてくれる

も社長、そんな発想力って、特別な人だけが持ってるんじゃ...
それは違うよ、さくらちゃん。誰もが日々の業務の中で『もっとこうだったらいいのに』って思うことがあるはずだ。その小さな気づきこそが、イノベーションの種なんだ


私にもありますよ!例えば、会議の議事録を取るのが大変で...
ほら、それだよ!その『大変』という感覚と、『どうすれば楽になるか』というアイデアを持っているさくらちゃんこそが、最高のアプリ開発者になれる。AIはその思いを形にする手伝いをしてくれるだけなんだ

業務理解の深さが、アプリ開発の成功を左右する

でも、プログラミングの知識がなくても本当に大丈夫なんですか?
プログラミング言語を覚える必要はないんだ。大切なのは『何を作りたいか』『どんな問題を解決したいか』を明確に言語化できること。そして、それができるのは現場を一番理解している社員なんだよ


確かに、外部の開発会社に頼むと、微妙に使いにくいシステムになることがありますよね...
そうなんだ。業務の細かいニーズや改善ポイントを誰よりも理解しているのは、実際にその仕事をしている人。だから、社内アプリの開発は現場の社員が一番適任なんだ

科学と芸術の融合が、AI時代の新しい価値を生む

でも、良いアイデアを思いついても、それをAIに伝えるのが難しそう...
それこそが、これからの社員に求められる資質なんだ。科学的な論理思考と、芸術的な感性の両方を磨くこと。論理的に要件を整理しつつ、創造的な視点で新しい組み合わせを見つける。この能力があれば、AIに対して的確な指示が出せるようになるんだよ


具体的にはどんな訓練をすればいいんでしょう?
まずは自分の業務を徹底的に理解すること。そして、全く違う分野の知識や考え方に触れてみること。美術展に行ったり、異業種の人と話したり、新しい趣味を始めたり。多様な視点を持つことで、AIへの指示も豊かになるんだ

まとめ:あなたの可能性を解放するAI活用術

なんだか、AIって思っていたのと違いますね。新しい能力をくれるんじゃなくて、私が持っている力を引き出してくれるツールなんだ
まさにその通り!AIは過去の知識の平均を教えてくれる。でも、それを組み合わせて新しい価値を生み出すのは人間の仕事。そして、その能力は特別な人だけじゃなく、すべての社員が持っているんだ


私も自分の業務をもっと深く理解して、いろんな分野の知識を吸収します!
その意欲があれば大丈夫。YMMは、すべての中小企業の社員が自分の可能性を最大限に発揮し、AIを使って価値を創造できる未来を目指しているんだ。一緒に新しい時代を切り開いていこう!

YMMでは、社員のAI活用能力向上プログラムの無料相談を実施しています。「社員の創造性を引き出したい」「現場発のアプリ開発を推進したい」という経営者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。



コメント