映像制作が決まると、打ち合わせをしてコンセプトとそれぞれの要素を洗い出したら、内容を詰めていきます。
映像で伝えたい項目は何か、どの順番で見せるかなど、コンテンツの骨組みとなる内容とあらすじ、どんな演出プランでコンテンツを作るかを決めていきます。
打ち合わせの時に作って欲しい映像のイメージとか、商品のプロモーションであれば、具体的な商品の特徴などを伝えてください。
こうした内容を構成に落とし込んでいきます。
構成では各項目ごとに、だいたいの尺の長さを決めていきます。
最初のプロット部分からそれぞれの項目を肉付けしていくことで、より具体的な構成になっていきます。
発注側と製作側で打ち合わせやメールのやり取りを経て、構成をバージョンアップさせていき、シナリオ作成に移ります。
シナリオが構成に則っていく場合、具体的な映像はどうするのか?を考えます。
ナレーションが必要な場合はセリフはどうするのか、などを示した設計図ともいえます。
シナリオの作成時には、発注側は構成に関する資料を制作スタッフに可能な限り渡してください。
会社案内のパンフレットや製品カタログなどでも大丈夫です。
より詳細な資料、商品開発の資料などできるだけ作り手の要望に沿ったかたちであれば良いです。
シナリオは規模にもよりますが、大体数週間を要します。
短いものであればもっと短期間でできるものもあります。
また、シナリオを書くための取材が必要になる場合もあります。
現場をみたり、関係者の話を聞いたり、リサーチをして資料探しにも作業時間をさきます。
基本的に、シナリオは初稿から何回かやりとりを重ねて第二稿、第三稿と改訂をしていきます。さらには、ナレーション原稿にもなる場合があるので、読んでわかる文章ではなく、聞いてわかる文章にしていく必要があります。
自分のペースで文字を読むのと違い、映像は時間とともに流れるのでわかりやすい文章が基本とされています。
弊社で使用しているコンテ
さらに、シナリオに不可欠なのが絵コンテです。
サムネールとして手書きのスケッチだったり、リファレンスの写真だったり、これから作る映像に対してのイメージの共有を具体化していきます。
どうしてもヴィジュアル化が難しいといった場合は、不確定要素を減らすために文字をいれておきます。
絵コンテひとつひとつをイメージ化する作業はとても大変です。
ただ、ここを怠ってしまうと効率が悪くなることが多いです。
それは制作側と発注側の相互理解が深まっていないこととも言い切れます。
絵コンテに限らず、もっとイメージの共有をしやすくするためにVコンといって仮でビデオコンテを組む場合もあります。が、こちらはほぼほぼ制作にGOサインが出てるような状態で作られてることが多いのでコストや全体の工数や予算と考慮して依頼するようにしてください。
先ほどもお伝えしたようにシナリオは映像制作者の設計図となる部分ですので、ここの内容次第で出来栄えにが大きく左右されます。
一度、建設が始まってしまった家を作り替えることが難しいように、大きな骨組みをあとで変更すると費用の部分でも損失が大きくなります。コンセンスをもって取り組む必要があります。
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