AIで100プログラム作成プロジェクト:中小企業が今すぐ始められるAI開発術
- 清彦 山崎
- 7 時間前
- 読了時間: 5分

はじめに:なぜ今「AIでのプログラム開発」なのか
「プログラミングなんて難しそう」「IT人材を雇う余裕がない」「でもデジタル化しないと取り残される…」
中小企業の経営者として、このようなお悩みを抱えていませんか?
AIの急速な進化により、プログラミングの世界は大きく変わりました。専門知識がなくても、適切な指示さえできれば、AIがあなたのビジネスに役立つアプリケーションを短時間で作成できる時代になっています。
当社YMMでは、「AIで100プログラム作成」というプロジェクトを実施し、わずか1日1時間程度の作業で、ビジネスに役立つウェブアプリを次々と生み出しています。この記事では、私たちの実体験をもとに、中小企業がすぐに始められるAI開発のノウハウをお伝えします。
AI開発の現実:何ができて何ができないのか
AIでできること
シンプルな業務効率化ツールの作成:タイマー、カウンター、計算機など
顧客対応の自動化:問い合わせフォーム、予約システムなど
データ可視化ツール:シンプルなダッシュボードやレポート生成
社内管理ツール:シフト管理、会議支援ツールなど
実際にYMMでは、ウェルネスポモドーロタイマーやシフトマネージャーなど、30以上のアプリケーションをAIの力で開発しています。これらは複雑なプログラミング知識なしに作成できました。
AIの限界点
AIを活用したプログラム開発にも限界があります:
複雑なシステム開発は難しい:機能が増えるほど精度が落ちる傾向
セキュリティ重視のアプリには不向き:個人情報や決済情報を扱う場合は専門家の監修が必要
細部の調整に時間がかかる:細かい修正を繰り返す必要がある場合がある
PREP法で理解するAI開発の本質
Point(要点): AIを使ったプログラム開発は、「何を作りたいか」を明確に伝えることがすべての基本です。
Reason(理由): AIは優れた「翻訳者」であり、あなたのビジネスの課題を理解し、それをコードに変換します。しかし、曖昧な指示では期待通りの結果は得られません。
Example(例): YMMでは、「レストランの席待ちを管理するシンプルなアプリが欲しい」という明確な指示から、レストラン席待ちアプリを開発。具体的な機能(顧客名登録、待ち時間表示、通知機能)を指定することで、使いやすいツールが短時間で完成しました。
Point(再度の要点): プログラミング言語を学ぶ必要はありません。あなたのビジネス課題を言語化する能力こそが、AI開発成功の鍵です。
中小企業がすぐに実践できるAI開発ステップ
1. 課題を明確にする(最重要)
まず、解決したい業務課題を明確にします:
どんな作業に時間がかかっているか?
顧客対応でよくある質問は何か?
データ集計や報告書作成を効率化できないか?
2. AI開発ツールを選ぶ
現在、プログラム開発に活用できる主なAIツールには以下があります:
Claude(Anthropic社): HTML単一ページアプリの作成に強み
ChatGPT(OpenAI社): 多様なプログラミング言語に対応
GitHub Copilot: 既存のコード拡張に便利
YMMでは、Claude MCPを主に使用し、必要に応じてClaude Codeも活用しています。複数のAIツールを使い分けることで、それぞれの得意分野を活かせます。
3. AIへの指示出しのコツ
AIに適切な指示を出すために、以下のポイントを意識してください:
目的を明確に: 「〇〇のための〇〇アプリを作成したい」
必要な機能を箇条書きで: 求める機能を優先順位をつけて列挙
対象ユーザーを伝える: 「パソコンに不慣れな60代の従業員が使う」など
デザイン指定: シンプルさを重視するか、見た目の良さを重視するか
限界の理解: 一度に多機能を求めず、核となる機能から始める
4. 実践から学ぶ改善サイクル
YMMでの経験から、AI開発は試行錯誤の連続です:
最初は完璧を目指さず、「使えるミニマム版」を素早く作る
実際に使ってみて、改善点を洗い出す
AIに修正を依頼する際は、具体的に問題点を伝える
実際のAI開発例:苦労したポイントと解決法
当社の「AI 100プログラム作成プロジェクト」から、特に参考になる事例をご紹介します。
事例1:HTML一枚物の威力
複雑なシステムよりも、HTML一枚で完結するシンプルなアプリの方が信頼性が高いことがわかりました。例えばキッチンタイマーや水タイマーなどは、一つの機能に特化したHTMLアプリケーションですが、非常に安定して動作しています。
事例2:AIの「過剰提案」への対処法
AIは時に「親切すぎる」という問題があります。小さな修正を依頼したつもりが、全体を書き直されることがあります。このような場合は:
「以下の部分のみを修正し、他は変更しないでください」と明示する
変更したい部分を```で囲んで明確に示す
「最小限の変更で」と指定する
事例3:時間をかける価値のある開発
すべてのアプリが同じ労力で作れるわけではありません。
営業支援ツールやチームリソース配分ダッシュボードなどの業務効率化ツールは、作成に時間がかかっても、使い続けることで大きな効果を発揮します。投資すべき開発と、簡易的に済ませるべき開発を見極めることも重要です。
AI開発を始める際の注意点
最後に、AI開発を始める際に押さえておくべきポイントをまとめます:
セキュリティを軽視しない: 顧客情報など重要データを扱う場合は専門家の確認を
段階的に進める: 一度に完璧を目指さず、シンプルな機能から始める
複数のAIツールを使い分ける: 一つのAIで解決できない場合は別のAIを試す
ドキュメント化を忘れない: 作成したアプリの使い方や改修履歴を記録する
まとめ:今こそAI開発を始めるチャンス
プログラミングの知識がなくても、AIを活用すれば中小企業でも独自のアプリケーション開発が可能になりました。1日1時間程度の投資で、業務効率化や顧客体験の向上に直結するツールを作れる時代です。
最初は小さなツールから始めて、成功体験を積み重ねていくことが重要です。AIの力を借りて、あなたのビジネスも次のステージへと進みませんか?
YMMでは、中小企業のAI活用についての無料相談を実施しています。「どんなアプリを作れば良いか分からない」「自社の課題に合ったAI活用法を知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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