固定概念を捨てる勇気──データ駆動経営とAI×映像で切り開く中小企業の未来
- 清彦 山崎
- 5 日前
- 読了時間: 6分
こんにちは、山崎メディアミックスの山﨑です。
「なんとなくこうだろう」「たぶんお客様はこう考えているに違いない」──経営をしていると、ついつい自分の経験や直感に頼ってしまうことはありませんか?私自身、長年そんな固定概念に縛られていたことに、最近あらためて気づかされました。
今回は、Web活用セミナーと埼玉中小企業家フォーラムで学んだ「データに基づく経営判断」と「付加価値向上の7つの戦略」について、YMMの実践例を交えながらお伝えします。そして、最新の取り組みであるSora2×スマホ編集によるショート動画制作についてもご紹介させていただきます。
言い訳をやめて、データと向き合う
先日参加したWeb活用セミナーで、私は大きな気づきを得ました。それはランディングページで情報を取ることの重要性です。
正直に申し上げますと、これまで私は「ランディングページの手間がかかりそう」「制作するそこまでの予算はない」といった固定概念を持っていました。そしてそれは、実は自分自身への言い訳だったのです。
大切なのは、思い込みではなくきちんとデータを取って、それを分析すること。お客様が本当に何を求めているのか、どんな情報に興味を持ってくださるのか──それを数字で把握することが、これからの経営には不可欠です。
参加者の方がおっしゃった「測定できないものは改善できない」という言葉が、今も心に残っています。
中小企業が生き残るための7つの戦略
埼玉中小企業家同友会が開催する「埼玉中小企業家フォーラム(旧全県経営研究集会)」に参加した際、中同協(中小企業家同友会全国協議会)の松井参与による分科会で、付加価値向上のための7つの戦略について学ぶ機会がありました。
この7つの戦略は、中小企業が価格競争から脱却し、持続可能な経営を実現するための具体的な指針です。
付加価値向上のための7つの戦略
① 専門特化戦略何でも屋ではなく、一つの分野を徹底的に極める
② 自社完結体制の確立外注に頼らず、技術・ノウハウを社内に蓄積
③ 人材育成の仕組み化新卒採用と段階的育成で、長期的な技術継承を実現
④ 地域密着・専門家ポジションの確立特定地域や分野で「ここに聞けば間違いない」存在になる
⑤ 価格帯の大胆な転換低価格競争から脱却し、適正価格で高品質を提供
⑥ ターゲット市場の変更価値を理解し、適正価格を払える顧客層へシフト
⑦ 情報発信の強化自社の強みや価値を積極的に発信し、認知度を高める
この7つを聞いたとき、「これはYMMにも当てはめられる」と直感しました。そこで、自社の現状と照らし合わせて考えてみることにしました。
YMMが実践する7つの戦略
私たちYMMは、AIと映像の会社として、この7つの戦略をどう実践しているのか。あらためて整理してみました。
①専門特化戦略:AIと映像のハイブリッド分野を極める
YMMは「何でもやります」という会社ではありません。AIと映像という2つの専門性を掛け合わせた、ハイブリッド分野に特化しています。
最近では、AIショート動画の制作を開始しました。これは生成AI「Sora2」とスマホ編集を組み合わせた、まさに当社ならではのサービスです。
②自社完結体制の確立:AIナレッジへの技術蓄積
外注に頼るのではなく、技術やノウハウはAIのナレッジベースに蓄積しています。ChatGPTなどのAIツールを活用することで、過去の経験や学びを組織の資産として保存し、いつでも引き出せる体制を整えています。
一人会社だからこそ、AIとの協働が不可欠。これが私たちの自社完結体制です。
③人材育成の仕組み化:地域の若者との共創
新規事業として、地域の学生さんや外に出られない若者の参画を目指しています。彼らとともに学び、成長する環境を作ることで、長期的にこのジャンルを確立させたいと考えています。
これは経営理念の「人間性」──知識と経験の循環と深化を通じた成長支援──を体現する取り組みです。
④地域密着・専門家ポジションの確立:「映像・AIならYMM」
埼玉県越谷市を拠点に、地域で**「映像・AIのことならYMM」**という存在になることを目指しています。
埼玉りそな銀行との連携プロジェクトや、SKIP Cityでの講師活動を通じて、地域に根ざした専門家としての認知を広げています。
⑤価格帯の大胆な転換:新しいビジネスの提案
安い価格での制作下請けではなく、新しいビジネスを提案できる存在へ。
例えば、商店街活性化のためのAIアプリ開発や、多言語対応の動画制作など、単なる制作会社では提案できない価値を提供しています。
⑥ターゲット市場の変更:圧倒的アイデアの追求
他の追従を許さない、圧倒的なアイデアの制作を行います。
価格だけで選ばれるのではなく、「この品質ならこの価格は妥当だ」と感じていただける顧客層へのシフトを進めています。
⑦情報発信の強化:営業しない営業システムの構築
ここが、まさに冒頭でお伝えした「ランディングページ」の話につながります。
先日のセミナーで学んだことを、まだ完全には実行できていません。しかし今後、5つのジャンルに絞ってSEO対策を行い、「営業しないで仕事を受注する」システムを構築することを目指します。
これこそが、データに基づいた情報発信の強化です。
YMMの最新実験:Sora2×スマホ編集=ショート動画
そして今、YMMが最も力を入れているのが、
Sora2 × スマホ編集 = ショート動画
という新しい取り組みです。
生成AI「Sora2」で作成した映像を、スマホで手軽に編集してショート動画に仕上げる。しかも、SNS上では私・山﨑がAIで再現されて登場しています。
この動画制作手法は、社内での情報発信と合わせて新しいムーブメントになる予感があります。
従来の映像制作では、撮影機材やスタジオ、編集ソフトなど、高額な投資が必要でした。しかしAIとスマホを組み合わせることで、誰でも高品質なショート動画を作れる時代が到来しています。
この技術を、中小企業の皆様の情報発信にも活用していただきたい──それが私たちの願いです。
まとめ:固定概念を捨て、データと向き合う勇気
今回、2つのセミナーを通じて学んだことは、シンプルですが本質的なことでした。
「こうだろう」という思い込みを捨て、データに基づいて判断する
これは経営理念の「科学性」──テクノロジーを活用した実践的かつ創造的なソリューション──そのものです。
そして、7つの戦略を自社に当てはめて考えることで、YMMの進むべき方向性がより明確になりました。
もしあなたの会社が「なんとなく」で経営判断をしているなら、ぜひ一度立ち止まってみてください。データを取る仕組みを作り、数字と向き合う勇気を持つこと。それが、これからの時代を生き抜く第一歩です。
YMMは、AIと映像の力で、中小企業の皆様のチャレンジを全力でサポートします。
Sora2×スマホ編集によるショート動画制作にご興味がある方、情報発信の強化をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
一緒に、固定概念を打ち破り、新しい価値を創造していきましょう。


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