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「講義を撮りたいけど時間がない」——2日で20本撮る段取りの話

8月4日
読了時間: 6分

この記事で言いたいこと(1行)


「講師を長く拘束できない」「編集に何ヶ月もかけられない」——その悩みは、撮り方の段取りで解けます。



講義動画がなかなか作れない、本当の理由


「社内の講義や研修を動画にしたい」。よくいただく相談です。でも、たいてい止まる。理由は2つあります。

ひとつは、講師の時間です。専門家ほど忙しく、何日も収録に付き合ってもらうのは難しい。社内のベテランに講師をお願いする場合も、その人が現場を離れる時間は、そのまま業務の穴になります。もうひとつは、編集期間です。撮ったあと「納品まで数ヶ月」と言われて、そのうち予算や優先順位が変わり、話そのものが流れてしまう。この二つが、講義動画をあきらめさせる大きな壁になっています。



実例:教育コンテンツ20本を、2日で


抽象的な話だけでは伝わりにくいので、実際にやった仕事の数字を出します。

ある教育コンテンツの制作では、20本を約120万円で、2日間で撮り切りました。1日あたり10〜12本のペースです。「20本も撮るなら、何週間もかかるのでは?」と思われるかもしれませんが、そうはなりませんでした。

秘密は、「撮りながら編集する」段取りにあります。現地にスイッチャー(複数のカメラ映像をその場で切り替える機材)を持ち込み、どのカメラを使うか、どこで切り替えるかを、撮影しているその場で決めてしまう。すると、撮影が終わった時点で、映像がほぼ完成しているんです。

普通の撮り方だと、撮影は撮影、編集は後日、となります。撮った素材を持ち帰って、何をどうつなぐか一から考える。だから後工程に何週間もかかる。でも「撮りながら編集」なら、この後工程がぐっと短くなる。結果として、講師の先生の拘束も最小限で済みます。忙しい専門家に、何日も付き合ってもらう必要がない。これは発注する側にとって、費用にも日程にも直結する大きな違いです。

このとき、進行そのものもこちらでまとめました。講師の先生にはプロンプター(原稿を表示する機材)を使っていただき、話す内容を追いやすくして、10本、12本と続く収録でもテンポが崩れないようにしました。現場でよく言っていただくのが「機材はすごいねぇ」という一言ですが、大事なのは機材そのものより、それを使った“段取り”のほうです。



「段取りで質を担保する」という考え方


この「撮りながら編集」は、特別な現場だけの話ではありません。私たちの映像制作全般に通じる、基本の考え方です。少人数・短期間でも、事前の準備と段取りがあれば、完成度は守れます。

分かりやすい例をもうひとつ。別のお客様のサービス紹介映像では、私が一人で、企画・撮影・照明・音声・編集・YouTubeへのアップロードまで、2日で仕上げました。費用を抑えたいというご要望に応えるための座組みです。それでも、あとで「まるで大手CM制作会社のプロが数人でチームを組んで作ったような完成度です」と言っていただけました。

つまり、大掛かりなチームを組むことだけが、良い映像の条件ではないということです。「どう撮れば、無駄なく良いものになるか」を先に設計しておく。撮る前の段取りに時間をかけるからこそ、本番と後工程が短くなり、費用も日程も抑えられる。これが“段取りの力”です。



撮った映像は、その後も働き続ける


もうひとつ、講義動画をおすすめしたい理由があります。一度きちんと撮っておけば、その映像は後からずっと使えるということです。

新人が入るたびに同じ研修を先輩が繰り返す——これは、教える側の時間を毎回奪います。でも講義を動画にしておけば、新人はそれを見て学べる。先輩は本当に必要なところだけフォローすればいい。技能承継のマニュアルとして、就業ルールの説明として、機械の使い方の手引きとして、撮った映像は何度でも働いてくれます。

さらに、こうして撮りためた講義映像は、AIと組み合わせることもできます。私たちが扱うFAQシステム ExpertSYS は、文章だけでなく動画つきで答えを登録できるので、「この作業のやり方は?」と聞かれたら、該当の講義映像の必要な部分をそのまま見せる、といった使い方ができます。撮って終わりではなく、会社の知識の資産として残していける。ここまで見据えて設計するのが、私たちのやり方です。



こんな会社に向いています


  • 社内研修・技能講習を動画で残したいが、講師の時間が取れない

  • マニュアル動画を大量に作りたいが、予算と期間が読めない

  • 撮ったあとに何ヶ月も待てない

  • ベテランの技術やノウハウを、退職前に映像で残しておきたい

  • 新人研修のたびに先輩の時間が取られている



事前に決めておくと、当日がスムーズです


「撮りながら編集」を成立させるには、当日までの準備がカギになります。とはいえ、難しいことをお願いするわけではありません。私たちが一緒に整理していきます。

決めておくと良いのは、たとえばこんなことです。何本撮るのか、1本あたりの長さの目安はどれくらいか。話す順番と、各回のテーマ。スライドや資料を画面に映すのか、講師の顔を中心にするのか。テロップ(字幕)をどこまで入れるか。こうした“設計図”を先に共有できていると、当日は迷わず回せます。

講義の中身そのものは、講師の先生の専門です。そこに私たちは口を出しません。私たちが引き受けるのは、その中身を「どう撮れば、いちばん伝わる映像になるか」の部分。役割分担がはっきりしているから、専門家の先生も安心して本業に集中できます。



映像制作会社だからこそ、の理由


「動画なら、社内のスマホでも撮れるのでは?」と思われるかもしれません。もちろん、手軽に撮るのは良いことです。でも、本数が多くなるほど、そして長く使う資産にするほど、段取りと品質の差が効いてきます。

私は映像制作を20年以上やってきました。照明の当て方ひとつ、音の拾い方ひとつで、見え方は大きく変わります。20本を2日で、しかも一定の品質で撮り切れるのは、機材の力だけでなく、どこで手を抜かず、どこは割り切るかを判断できる経験があるからです。この“段取りの設計”こそ、映像制作会社に頼む価値だと考えています。



費用の目安


映像制作は、企画ヒアリング・撮影・編集の組み合わせで見積もります。目安として、ショート動画なら 13万円〜(企画ヒアリング3万+撮影1日5万+編集1日5万が基本の考え方)。講義の複数本収録は、本数と現地の日数で変わります。先ほどの教育コンテンツの例では、20本で約120万円・2日間でした。

大事なのは、「1本いくら」だけでなく「1本あたりに換算するといくらか」で見ることです。まとめて撮るほど、1本あたりのコストは下がっていきます。「うちの場合はいくらになる?」は、本数と内容をうかがえば、具体的にお出しできます。


最後に


「時間がない」「予算が読めない」で止まっている講義動画。段取り次第で、動き出せることが多いです。しかも一度撮っておけば、その映像は研修でもマニュアルでも、何度も働き続けます。

まずは「何本くらい、どんな内容を残したいか」をうかがうところから始めましょう。撮り方の設計から、一緒に考えます。売り込みはしません。相談だけでも、どうぞお気軽に。



 
 
 

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