Claude Coworkでテストが激変!150個のアプリ開発者が見つけた時短術
- 清彦 山崎
- 1月21日
- 読了時間: 5分

アプリを作るのは簡単、でもテストが…
VibeCordingでAIアプリを作り続けて、気づけば150個以上になりました。
Claude CodeとHTML/JavaScriptの組み合わせで、アイデアを形にするスピードは確実に上がっています。正直、作ること自体はそれほど難しくありません。
ただ、ずっと頭を悩ませていたことがあります。
テストに時間がかかりすぎる問題です。
作るのに1時間、テストに3時間...実に3倍以上もの時間がかかる。こんな状況が続いていました。一人で開発している身としては、これをなんとかしたいと思っていたところ、AnthropicからClaude Coworkというサービスがスタートしたと知り、早速試してみました。
Claude Coworkとは何か
Coworkは、Claude Desktop上で動くエージェント型の作業モードです。普通のチャットとは根本的に違います。
通常のAIチャットは「質問→回答」の1往復で終わります。しかしCoworkは違います。指定したローカルフォルダに対して、読み取り・編集・新規作成を実行できます。つまり、計画から実行、成果物作成まで「同僚のように」進めてくれるのです。
主な特徴を整理すると、
フォルダアクセス前提:アップロード不要で、指定フォルダ内のファイルを直接扱える
計画してから実行:タスクを受けると手順を組み立て、進捗を出しながら進める
並列処理が可能:複数の小タスクに分解して同時に処理できる
長時間タスクに強い:完了まで走り続ける設計
公式によると、Claude Codeと同じ基盤(agentic architecture)を、ターミナルを開かずに使える形にしたものとのこと。非開発者でも使いやすい設計になっています。
実際にチャットボットのテストで使ってみた
現在手掛けているのはAIチャットボットシステムです。
このシステムのテストには独特の難しさがあります。AIチャットボットなので、人を模してテストを行う必要があるのです。「こんにちは」「ありがとう」といった定型的なテストでは不十分で、実際のユーザーが考えそうなこと、聞きそうな質問をぶつけなければ意味がありません。
そこで少し変則的なアプローチを取りました。
ChatGPTでペルソナを20人ほど作成したのです。
年齢、職業、性格、困っていること。それぞれ異なる20人のキャラクターを設定し、そこから導き出される「この人ならこう質問するだろう」という質問を生成してもらいました。
たとえばこんなペルソナたち
具体的にどんなペルソナを作ったのか、2人ほどご紹介します。
田中幸子さん(72歳・元小学校教員)
デジタルが苦手な超初心者です。こんな質問をしてきます。
「スマホで動画ってどうやって撮るんですか?」
「撮った動画はどこに行ったんでしょうか…」
「トリミングって何ですか?難しい言葉ばかりで…」
「孫にLINEで動画を送りたいんですが、送れないんです」
専門用語が通じない方にも、きちんと答えられるか。これは重要なテスト観点です。
小林健一さん(45歳・ラーメン店オーナー)
個人事業主として動画活用を考えている方です。質問の角度がまったく違います。
「料理を美味しそうに撮るコツある?」
「店内が暗いんだけど、明るく撮れる?」
「動画に使う音楽って著作権大丈夫?」
「動画の最初の数秒で惹きつけたい」
ビジネス活用の実践的な悩みに応えられるか。これもまた別の観点でのテストになります。
このように、まったく異なる背景を持つ20人からの質問をぶつけることで、システムの穴が見えてきます。
Coworkで反復作業を効率化
Coworkの真価が発揮されたのはここからです。
従来であれば、ペルソナごとに手動で質問を投げ、回答を確認し、記録し、問題点を整理する。この作業を20人分繰り返していました。Coworkを使うことで、この反復作業を大幅に効率化できました。
テストが遅い本質は、実行そのものよりも前後の段取りにあります。起動、記録、スクリーンショット、まとめ、再現手順化、整理。Coworkはこれらを計画→並列→成果物化で肩代わりしてくれます。
弊社エキスパートシステムの安全設計
テストを通じて見えてきたのは、AIだけに任せることの限界です。
弊社のチャットボットシステムには、ある仕組みを組み込んでいます。
答えられなかった質問が溜まる仕組みです。
AIが回答できなかった質問、あるいは自信を持って回答できなかった質問は、専用のリストに蓄積されます。そして溜まった質問には、AIではなく私自身が回答していきます。
これが弊社のエキスパートシステムの安全な部分です。
田中幸子さんのような超初心者の方からの質問も、小林健一さんのようなビジネス活用を考える方からの質問も、最初からすべてに完璧に答えられるわけではありません。でも、答えられなかった質問を人間が確認し、FAQとして蓄積していく。このサイクルを回すことで、システムは着実に賢くなっていきます。
AIの効率性と人間の確実性を組み合わせたハイブリッド型。これが弊社の目指す形です。
一人開発でもスピードは上げられる
一人での開発には限界があると思われがちです。
でも、AIによるテストプレイを活用すれば、開発のスピード化に大きく寄与することは間違いありません。Coworkのようなエージェント型ツールは、まさに「もう一人の開発メンバー」として機能します。
150個以上のアプリを作ってきた経験から言えるのは、作るスキルよりも、テストと改善のサイクルを回すスキルの方が重要だということ。そしてそのサイクルを加速させるツールが、今まさに充実してきています。
YMMの開発に、ぜひご期待ください。




コメント