AIで変わる「専門家」の考え方
- 清彦 山崎
- 4月16日
- 読了時間: 4分

「専門知識がないと無理」「資格がないからできない」
こうした考え方が、これからの時代に変わっていきます。
専門知識そのものよりも、「プロジェクト達成のためのゴール設定」が重要になる時代が訪れています。AIをうまく使うことで、知識や経験の足りない部分を補いながら、確実に目的を達成できるようになるのです。
専門知識よりも「ゴール設定力」が問われる時代
AIを活用する中で感じたのは、「専門知識を持つ人ほど逆に作りづらい」ということです。
一方で、明確なゴールがあれば、AIはその達成を支える強力なツールになります。たとえば、HTML5やCSS3、JavaScriptを用いたローカルアプリの開発では、プロンプトによってAIが道筋を提示してくれます。これにより、これまでの「専門知識が必要」という概念が大きく変わりつつあるのです。
ゴール設定が生む成果
例えば、私が取り組んだAmazon EC2の設定。ChatGPTを活用しながら、わずか1日でサーバーの基礎を構築しました。このときに必要だったのは、何を達成したいかという明確なビジョン(ゴール設定)と、それに沿った適切なプロンプトをAIに入力するスキルだけでした。この経験を通じて、ゴールさえあれば専門知識がなくても解決にたどり着けることを実感しました。
専門知識の「落とし穴」
意外にも、専門知識が豊富な人ほど新しいアプローチを取りづらいという一面があります。なぜなら、持っている知識を使うことが最も効率的だと感じてしまうからです。
もし読者の皆さんがいきなり来た新人に自分の業務を教える立場になったとき、マインドをプレーヤーから管理者に置き換えることができますか?おそらく難しいと思います。大抵の場合は「自分でやったほうが早い」となってしまいます。
AIを活用する場合は、従来の方法に固執せず柔軟に考えることが求められます。これにより、専門知識よりも「考え方」や「AIとの対話」の重要性が増しています。
プロジェクト達成を支える「経験」と「メソッド」
ゴール設定には【経験】か【メソッド】が必要です。このどちらかがあれば、資格がなくてもAIを通じて解決策を導けます。重要なのは、目的を明確にし、それに向かって進むためのプロセスを考えること。それをAIが手助けしてくれるのです。
だからこそ、弊社が提案しているAIの講座では中間管理職は【経験】を活用できますし、若手に必要な【メソッドを教える】ことを行っています。
これからの「専門家」の役割
AIに全世界の様々な手法がが蓄えれて行きます。
そうなると最終的に「専門家」はAIに置き換わってしまうでしょう。
歴史的な振り返りをするなら、人力車が自動車に変わったのと同じような感じです。
無くなる職業を煽って危機感ばかり募らせるメディアの扇動が多くありますが、それよりも自分の強みを活かす戦略が専門家にも求めらます。
これからの企業にとって標準となるのは、プログラムを書く能力ではなく、ゴール設定力です。しかし素養としてのプログラミングは必須なのです。
なぜなら指示が間違っているか?を判断するのは指示者だからです。しかし、それも動けばOKということもあります。
先日私、山﨑はゴルフラウンドデビューを果たしました。もちろん結果は散々でしたが、ゴルフはどんな軌道でも規定の数字内でホールアウトすればOKです。これはきれいなプログラムでなくても自分が動かしたいものになっていればOKというのと同じです。
私は映像の制作者ですが、番組制作のセオリーはいつも映像制作を学習している若者には伝えますが、実はテレビ番組とYoutube番組ではセオリーが異なります。ただ、美しいから〜というのでは意味がないことを痛感しています。
目的を設定して着地することがあらゆる分野で求められています。
おわりに
専門家がAIとともに歩む未来では、必要とされるスキルが変わります。資格や高度な知識以上に、明確なゴール設定と、柔軟な考え方を持つことが成功への鍵となるのです。
私たちYMMは、テクノロジーを駆使して中小企業が直面する課題を解決するためのゴール設定をお手伝いしています。専門知識にとらわれず、ゴールに向かう新しい道をAIとともに開拓していきましょう。
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