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執筆者の写真清彦 山崎

水平ではない映像は不安しかない…水平を取りましょう。映像制作100のルール#8



でも、ただ撮影ボタンを押すだけでは、物語の魅力を伝えきれないことも…

この記事では、映像撮影の基本から応用テクニックまで、初心者でも簡単にプロのような映像を撮る方法をご紹介します。

今回は水平を取らないとどういう映像になるか?をご紹介します。



スマートフォン映像撮影の基本:水平・垂直の意識


水平と垂直の概念は、映像撮影において視覚的なバランスを生み出すための基石です。

これらは、映像が持つ構成要素を整理し、視聴者にとって安定感と調和を提供します。

では、これらをどのように実現し、映像作品に活かすのでしょうか。



水平の重要性

水平は、地平線や建物の基礎といった、自然界や建築物に見られる基本的なラインです。

映像において水平線が傾いていると、視聴者は不安定さを感じることがあります。

例えば、海や湖のシーンで水平線が傾いていると、水が流れ出してしまいそうな錯覚を覚えることがあります。

これを避けるためには、スマートフォンのカメラアプリに備わっているグリッドライン機能を利用して、撮影時に画面上に表示される水平線を目安にします。



垂直の役割

垂直は、水平と直角を成すラインであり、建物の壁や木の幹などに見られます。

垂直が保たれていない映像は、建物が倒れそうに見えたり、全体の構図が不自然に感じられることがあります。

垂直を正しく保つためには、カメラを正面から被写体に向けるとともに、スマートフォンの水準器機能を活用して、垂直線が真っ直ぐになるように調整します。



水平垂直を保つための様々な実践的アプローチ


グリッドライン:

撮影画面にグリッドラインを表示させ、それを目安にしてフレームを合わせます。ファインダーや液晶画面上に縦・横の線を表示し、水平・垂直の指標として使用できます。

少し薄いですがこのようなラインを設定から出すことができます。


水準器:

水平を維持する線やポイントを表示させる機能。特にスマートフォンのカメラアプリにはこの機能がよく搭載されています。iPhoneの標準カメラアプリにはこの機能はありません。


三脚の使用:

スマートフォンを三脚に固定することで、水平垂直を維持しやすくなります。

アプリの活用: 水平垂直をチェックするための専用アプリを使用して、撮影前にフレームを調整します。



とにかく練習する

水平・垂直を意識して、安定してすっきりした映像を撮影するためには、継続的な練習が必要です。

家の中の家具や家電、外の建物や階段など、日常の中で水平・垂直が確認しやすいものを撮影対象として練習しましょう。


ステップ1: グリッドラインを活用する

スマートフォンのカメラ設定でグリッドラインをオンにし、画面上に表示される線を目安にして撮影します。

水平線が地平線や建物の縁と平行になるように調整し、垂直線が建物の角やドアフレームと一致するようにします。


ステップ2: 日常のオブジェクトで練習する

家の中で、冷蔵庫や本棚などの垂直に立つオブジェクトを撮影し、グリッドラインとの一致を確認します。

屋外では、電信柱やビルの角など、垂直線がはっきりしているものを撮影対象にします。


ステップ3: 構図を意識する

撮影する際には、ただ水平垂直を合わせるだけでなく、構図にも注意を払います。

「三分割の法則」を意識して、被写体が画面のどの部分に来るかを考えながら撮影します。



ステップ4: レビューと修正

撮影した映像や写真を見返し、水平垂直が正しく保たれているかをチェックします。

もし傾いていた場合は、なぜそうなったのかを考え、次回の撮影で改善します。


ステップ5: 三脚やアプリを使ってみる

三脚を使用して、手ブレを防ぎながら水平垂直を保つ練習をします。

水平垂直をチェックする専用アプリをダウンロードし、その指示に従って撮影を行います。


ステップ6: 繰り返し練習する

毎日の撮影で常に水平垂直を意識することで、徐々に目で見て感じられるようになります。

繰り返し練習することで、自然と体が正しい撮影姿勢を覚え、手動での調整が必要なくなるまで技術を磨きます。

これらのステップを通じて、水平垂直を正確に捉える技術を身につけることができます。最初は時間がかかるかもしれませんが、根気よく練習を続けることで、映像撮影のスキルが確実に向上していくことを実感できるでしょう。


ローマは一日にして成らず!

練習あるのみです。


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