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AIで3日間でラジオ局経営ゲームを作ってみた!~ChatGPTでゲーム開発の裏側を大公開~

執筆者の写真: 清彦 山崎清彦 山崎

「たった3日でAIを使ってラジオ局経営シミュレーションゲームを開発できた」という衝撃の事実をお伝えします。経験豊富なプログラマーでなくても、AIを活用すれば本格的なブラウザゲームが作れる時代が来ています。今回は実際のコミュニティFM局「こしがやエフエム」をモデルに開発した経営シミュレーションゲームの制作過程と、企業におけるAI活用のヒントを徹底解説します。


2025年2月22日22時スタートの86.8MHzこしがやエフエムの22LIVE(ツーツーライブ)のOAにてこしがやエフエムsakoさんと一緒に楽しみました【こしがやエフエム経営シミュレーション】をご紹介します。


まず「こしがやエフエム 経営シミュレーションゲーム」の概要を説明します。

こしがやエフエム - ラジオ局経営シミュレーションゲームの紹介

みなさん、ラジオ局の運営に興味はありませんか?「こしがやエフエム」は、自分だけのラジオ局を作って育てていくシミュレーションゲームです。今回は、このゲームの魅力を紹介していきます。

ゲームの目的

プレイヤーは「こしがやエフエム」の運営者となり、リスナー数を増やすことが目標です。番組作り、スタッフ採用、スポンサー獲得など、様々な要素を組み合わせて、魅力的なラジオ局を作り上げていきます。

主な活動内容

1. 番組作り

  • 番組のジャンル(ニュース、音楽、トークなど)を選択

  • ターゲット層(若者、中高年、ファミリー)を設定

  • パーソナリティやディレクターなどのスタッフを配置

2. スタッフ管理

  • 新しいスタッフの採用

  • スタッフの教育・能力向上

  • トーク力、企画力、ディレクション力などの能力値を活用

3. スポンサー営業

  • 社長会に参加して新規スポンサーを獲得

  • スポンサーとの面談で「あっち向いてホイ」ミニゲーム

  • CM広告料の獲得

4. 番組編成

  • 1週間の放送スケジュールを組み立て

  • 時間帯に合わせた効果的な番組配置

  • リスナー数の変動をチェック


ゲームの特徴的な要素

ミニゲーム「あっち向いてホイ」

スポンサーとの面談で楽しめる簡単なミニゲームです。じゃんけんと方向選びを組み合わせた、なじみやすい遊び方になっています。勝利するとCM広告料が獲得できます。

アシスタント機能

初心者でも安心して遊べるよう、ゲーム内のアシスタントが適切なアドバイスをくれます。


こちらから遊べます


こちらですが、コミュニティエフエムラジオ局の運営を体験していただきたいという想いで作成させていただきました。

グラフィックがまったくないテキストベースのシミュレーションゲームなので一般の方にはとっつきにくいかもしれませんがセーブ・ロード機能も備えています。


さて、このブラウザゲームChatGPTとClaudeを利用して3日間で作らせていただきました。

作り方を特別に公開させていただきます。

是非遊んでいただきながら記事も見てもらえるとと思います。


AIとプログラムは非常に相性がいいです。

実はAIに事細かくプログラムの指示をすると崩壊します。あまり細かい指示をせずに、こんな感じの〜というのを作って、そこから細かく部分的に修正を加えていくという形のほうが望ましいです。

人とのやりとりで考えると【お願いしたい人に自分が完璧だと思った段取りでことを進めると思わぬ自体に巻き込まれた時に動けなくなってしまう】のと一緒です。


私はこのようなプロンプトでChatGPTのo3-mini-highを利用して依頼しました。


こしがやエフエムのWebブラウザで遊べる経営シミュレーションゲームを作ります。

ゲームの概要は以下になります。

詳細はこの後伝えますが基幹システムを作ってください。


Webブラウザゲーム

プログラミング言語:JavaScript+HTML5

画面サイズ:1280px × 720px(レスポンシブデザインでスマートフォン横サイズ対応)

それぞれの項目に関してJavascriptファイルをつくって読み出す形です。


ターン制シミュレーションゲーム

主なパートは5つの画面とそれをナビゲートするメイン画面にわかれます。

1.メイン画面

・視聴者数が30万を超えたらゲームクリア

・年度と月が表示されている(月によるイベントが発生します)。

・主人公は編成部長です。編成部長は信長の野望のようにバイタリティ値がゼロになるまで行動できます。

・選択項目は4つ【営業】【メンバー】【番組作り】【アシスタントによるヒント】【編成】これらのボタンを押すことで項目の画面に飛びます)

・営業では3つの項目(【融資】【社長会】【面談】)を選べます。選ぶとバイタリティ値を消費して、各項目に飛びます。しかし面談は社長会に参加したりスポンサーとして名乗りを上げてくれる会社が現れないと選択できません。名乗りを上げてくれた会社がある場合リスト化してその会社を選べます。

・メンバー画面ではメンバーの管理が行えます。メンバーを【雇用】【解雇】、また【教育】したりすることができます。教育ではバイタリティを消費して能力をあげることができます。

・番組作りはメンバー(メンバーにはそれぞれ何番組できるか限界値があります)を割り振りして番組をつくることができます。ジャンルとメンバーの組み合わせで視聴者数があがります。どのメンバーを組み合わせるか?で結果が変わってきます。

・アシスタントによるヒントはゲームのヒントを毎月3つ教えてくれる機能です。

・基本的には番組が1つでも作られていれば編成に移動できます。編成は1週間の番組スケジュールが書かれています。スポンサーの資金とメンバーの体力で編成に組み込める番組の数がきまります。もしスポンサーがいなければ枠が空きます、スポンサーがついて放送枠が埋まったとしてもメンバーが何本番組を担当できるか?で放送ができない可能性があります。スポンサーをたくさん募集して枠と資金を埋めていきます。また編成には季節によるイベントが発生します。タイムスケジュールの下にその月のイベントが出てきます。イベントは通常放送より視聴者数があがりますが、メンバーの体力がなかった場合は生放送ができません。

・編成でOKを出すと確認がでてきます【これで今月すすめますか?】という確認でOKすると計算が始まります。ここではつくった番組が成功したかどうか、視聴者からのお便りテキストで表示されます。

・終始結果が出てターンが終わり次の月になります。


このプロンプトを投げれば基幹プログラムはほぼ完成です。

ここからは各仕様と挙動を修正していく過程です。

なんでもそうですが、細かい仕様の変更と修正を行うことが時間がかかるのです。

その後、営業のあっちむいてホイゲームや番組表の時間帯による視聴者数の変更など、テストプレーをしながら進めていきました。


この時一番役に立ったのはブラウザの検証機能です。

実際に動かないエラーが出た時に【!】のエラーをコピペして動かない原因を指定します。

Javascriptでのゲーム制作経験が少しあればある程度のゲームなら制作することもできると思います。


しかし、予想以上に時間がかかってしまった理由は仕様をきちんと決めてから作らなかったからにあります。

それでもプログラマーが一番嫌がる【途中からの仕様変更】を脳内整理ぐらいのつもりで作ることができるため、従来のゲーム制作の10分の1ぐらいになるのではないか?と思います。


AIプログラミングのコツは【半自動での制作である】ことをベースに仕事を振るイメージを持つことです。

完璧を求めず頼んでみる、動かない部分を検証を使いながら確認してみる


そして最後に一度別のAIにもかけてみる


が良いと思います。

意外とへんてこりんな仕様になっていることがあります。チェックは必要です。

(デメリットにもなるかもですが人のコードは解析するのに時間がかかります…結果コードをある程度は理解する必要があります)


いろいろなデータを見るとAI時代に【プログラマーは必要なくなる】というアンケートがたくさん出ています。

個人的な意見ですが、プログラマーはいらなくならず、やることが変わるだけだと思っています。プログラマーが今やっている【コーディング】はかなり減ると思いますが何事にも検証は必要になります。全て機械任せはやはり安全ではありません。

教養としてはむしろプログラミングは必須科目になるとさえ思います。

ただ、今後は【なぜプログラミングするの?】【これをリリースすることで何がどう変わるの?】が重要になってきます。


これはディレクターが持たなければならないスキルです。

実務で何がこまっていてどう改善したらもっと良くなるのか?という問題意識をもつということが重要です。


弊社では30年のディレクター経験からコツをお伝えする教室を行っています。

AIを使ってもっと会社のPRに時間を作ろう!

というご提案です。

今回ご提示したシミュレーションゲームをこしがやエフエムの編成部長に見せた所、こういう視点をもっとスタッフが持ってくれたら〜ちょっとやってもらいたい!という意見をいただきました。

AIで時間をつくってPRだけでなく、社員教育にも活用できそうです。


株式会社山崎メディアミックスでは無料でのZoomご相談を1時間受け付けております。

是非お気軽にこちらよりエントリーください。



 
 
 

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